
日本式の生活習慣、正座はひざに悪いという常識のウソ
明治時代は皆正座をしたから変形性膝関節症の人が多かった?
そんなことはありません。
最近膝の痛い人が増えています。
その原因のひとつは、正座が膝に悪いと常識的に考えられているようですが本当でしょうか。
実はまったく逆で、戦後、生活様式が日本式から洋式に変わり椅子に座ることが増え、膝を鍛える機会が減ったことが大いに関係していると考えられます。
本来、関節は0度から155度まで大きく動かせるものです。
しかし椅子の生活では0度から90度までしか幅がありません。
椅子の生活は楽ですが、関節を大きく動かす機会を無くしているのです。
昔の生活のよい点を見直してみましょう。
日本式の生活は、たたみとちゃぶ台に象徴されます。
体に楽をさせない生活でした。
たとえば、座布団に座っていて立ちあがるときには「よっこらしょ」とカを入れるほど。
正座から立つまでの落差は大きく、運動量が多いといえます。
しかも一日に何度もくり返していました。
正座が膝に悪いわけではないということは、昔は変形性膝関節症が少なかったことからもわかります。
もしも正座が悪いというのなら、明治、大正、昭和、平成と
椅子の生活が増えるに従い、膝痛、変形性膝関節症の患者が減ってくるはずです。
ところが現実は逆なのです。
正座をすることは、つまり足腰、膝に力を入れて立ち上がることで、関節を大きく動かし、まわりの筋肉を鍛えていることなのです。
ただし、膝に痛みがあるときは無理はしてはいけません。

腰痛予防の第一は日常生活の中で、正しい姿勢をたもつことです。
畳に座るときも正座が腰に負担をかけない座り方です。
いろいろな座り方がありますが最も背筋が伸びている座り方が正座です。
正座は椅子に座っている時よりも背筋が伸びているため腰痛、肩こりに一番良い座り方です。
また、あぐらは背筋が曲がっている座り方ですが、お尻の下に座布団を2つ折りにしたものを敷くと背筋が伸びます。
長時間のあぐらや横すわりでの姿勢は、背骨や骨盤の歪みの原因にもなり、腰への負担を増大させ腰痛を起こす結果となります。
腰痛の予防や治療にとって重要なことは腹筋と背筋を鍛えることです。
正座は、背筋を伸ばし、肩の力を抜くことでこれらの筋肉が働き、鍛えられます。
背筋や腹筋が弱い人は、からだを支えきれずに背骨や背筋に無理な負担となるため、腰痛を引き起こしてしまうのです。
正座によって、腹筋と背筋の働きを強化し、背筋を伸ばすことを習慣づけることで、背骨が安定し、腰が無理なく上半身の重みを支えることができるのです。