
日本の戦国時代、敵対する武将の前では正座ではなく、あぐらをかくことがあたりまえでした。
あぐらは相手の武将に「すぐに切りかかれない」座り方だったのです。
敵対する武将の前で正座をしていれば、利き足からすぐに立ち上がって相手に刀で切りかかれるからです。
目上の人の前ではあぐらをかき、殺さなければならないかも知れない相手と対するときに正座をしていたのです。
昨今ではあらたまって座るときに正座、無礼講な席では「足をくずして」などとあぐらになりますが、本来武士の世界では逆のものだったようです。
柔道や剣道などの格闘技で正座をする場合は、座る時は左の膝を先に床につけ、立ちあがる時は右の膝を先に上げるようにする方が多いです。
これは昔、刀を収める鞘(さや)は右利きの人は左の腰に付けていたため、敵がいつ来ても刀をすぐに抜けるように、座る時も立ち上がる時も右の膝が上がっているようにしていたためと言われています。